本屋で待つ
本屋で待つ
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あたり
発行:夏葉社
装丁:櫻井久、鈴木香代子(櫻井事務所)
四六判変形/ハードカバー 298頁
以下、版元HPより抜粋。
著者は広島県庄原市の書店「ウィー東城店」の佐藤友則さん。
佐藤さんの話を2年にわたって聞いたものを、私(島田潤一郎)がまとめました。
人口約7000人の町にある「ウィー東城店」。
老舗書店の長男だった佐藤さんは、町民の相談ごとに耳を傾け続けることで、赤字続きだった店を立て直します。
「電化製品がこわれた」
「年賀状の字がもう書けない」
「普通免許をとりたいけど、母国語のポルトガル語しか読めない」
町の人びとは、本屋へ行けばなにかヒントがある、と考えて、本屋にやってきます。
その本にたいする信頼、そして本を売る人への信頼が、ウィー東城店を特別な店に変えていきます。
本書が感動的なのは、ウィー東城店が町の人びとの相談ごとのひとつとして、次々に学校へ行けなかった若者たちを雇用し、彼らが社会へ出るための後押しをしていることです。本のある場所で、本を求める人と会話することが、若者たちの心を少しずつ癒やしていきます。本書はその貴重な記録でもあります。
<第67回>西日本新聞「カリスマ書店員の激オシ本」に店主が寄稿しました。
*西日本新聞で毎週土曜日に連載中の「カリスマ書店員の激オシ本」に店主が寄稿しています。ブックスキューブリック店主、ひとやすみ書店の城下康明さん、橙書店の田尻久子さん、丸善博多店の徳永圭子さんというメンバーで週替わりで毎回1冊ずつ紹介します。
第58回 1月14日朝刊『本屋で待つ』佐藤友則/著 島田潤一郎/著