ドグラ・マグラ（上）

夢野　久作(著)
KADOKAWA／出版

昭和十年一月、書き下ろし自費出版。狂人の書いた推理小説という異常な状況設定の中に著者の思想、知識を集大成し、”日本一幻魔怪奇の本格探偵小説”とうたわれた、歴史的一大奇書。

＜これを書くために生きてきた＞と著書みずから語り、10余年の歳月をかけた遂行によって完成された内容は、著書の思想、知識を集大成する。

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＜作者紹介＞

夢野　久作  （ユメノ　キュウサク）

1889年、福岡県福岡市出身。本名・杉山泰道。右翼の大物・杉山茂丸の子として生まれ、はじめ農園経営に従事。僧侶、新聞記者などを経て、作家に。
日本探偵小説三大奇書の一つに数えられる畢生の奇書『ドグラ・マグラ』をはじめ、怪奇味と幻想性の色濃い作風で名高い。1936年歿。