簡素な生き方
簡素な生き方
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266ページ 19*13cm
著者:シャルル・ヴァグネル 翻訳:山本知子
発行:講談社
著者:シャルル・ヴァグネル 翻訳:山本知子
発行:講談社
生きるための必要最小限とは?
こころを正す、簡素な生活とは? 精神の在り方とは? 簡素に生きるための指針。100年前のフランス。著者が結婚式で行ったスピーチに感動した列席者が、書籍化を提案。半年後にフランスで刊行、アメリカで100万部を突破した『うつくしい道徳』が、復刊。
・簡素の精神
簡素の本質とは、質素な服、住まい、ほどほどの暮らし、貧乏を指すのではない。簡素な生活とはシンプルな暮らしではなく、あるがままの自分でいること。人間の理想は、生活を生活そのものより偉大な宝物に変えること。
・簡素な言葉
新聞をうのみにするな。記者は相食む蛇であり、仲間内で競争をしている。事実ではなく利益になることを言う人の、単純化された話を信じてはいけない。美しい言葉は着飾った奉公人のようなもので、奉公人本来の役目を果たさない。
・簡素な義務
偉業に挑んで失敗した時ではなく、単純な義務を怠けたとき、人は魂を失う。破産して「何一つ失うものはない」というときは、手元に残った破片を拾うこと。窓ガラスが割れた時、犯人が見つかるまで割れたままにしておくのは愚かなこと。
・簡素な楽しみ
戦場で一瞬、歌を口ずさむ兵士がいるように、困難のさなかにも喜びは見つかる。喜劇を見て評論する知識人より、大笑いする庶民のほうが、楽しむことの達人。悲しむ人に合わせて悲しい顔を作るより、その人が一粒の楽しみを見つける手伝いをせよ。
他にも、思想、欲求、ビジネス、人間関係、家庭、センスについて、いかに簡素であるべきかを教えてくれる。フランス・シンプル思考の源流。